AfterEffectsのCS5.5のプロジェクトファイルが開けない
(160407更新)
とある先輩からAfter Effects CS5.5のファイルをレンダリングしてくれないか、という相談がきました。
現在、私はAdobe Creative Cloudに加入してるので、問題なく開けると思って快諾したんですが、結果、厄介なことになってしまったので、ここに書いておくことにします。通常、下位互換ともいいますが、古いバージョンのファイルは新しいバージョンのアプリで開けるはずなんです。。。
ちなみに、AfterEffects(以下AE)は、Macバージョンを利用してます。
AE CC2015で開こうとしたら、上記のウィンドウが出ました。こんな表示は初めてです。CS5.5はいろいろ大変だ、と人から聞くことが多いですが、こんなところまで。。。何とか開けないかと調べたところ、「pt_OpenSesame」というプラグインがあることがわかりました。
〓シーバレーのサイト
シーバレーでも販売してるのですが、ソフトは可能な限り開発元から買いたい、と私は思ってしまうので、今回は以下で購入。
〓aescripts + aepluginsのサイト
「pt_OpenSesame」は、「tsv」という別の形式で書き出すので、いろんなバージョンのAEで読み込みできるようなんですが、まず、AE5.5にプラグインを入れて、そこから「tsv」形式に書き出さないといけないと判明しました。
結局、何とかしてAEのCS5.5を入手しないといけないようです。
AdobeのCS5.5の製品ページが見つかったので、体験版としてインストールしてみます。
〓CS5.5の製品ダウンロードページ
AEのCS5.5を入れたので、そこからプロジェクトファイルを開いて、レンダリングすれば今回の問題は解決なんですが笑、せっかくなので、「pt_OpenSesame」で、AEの他のバージョンにインポートして、レンダリングしてみようと思います。
「pt_OpenSesame」のインストールは簡単で、アプリケーションフォルダの中の「Scripsts」というフォルダに、プラグインを入れるだけです。
別のバージョンのAEにも同様にインストールしておきます。後で、インポートするのに必要なので。
これで準備ができたので、AEのCS5.5でプロジェクトファイルを開きます。その後、以下のようにして、「pt_OpenSesame」を開きます。
選んでみたところ、以下のメッセージが出ました。
アプリ設定の一般パネルの「スクリプトによるファイルの書き込みとネットワークアクセス」を許可して下さい。みたいに書いてあるのでOKを押すと、自動で環境設定ウィンドウが出てきました。環境設定のその部分に、チェックを入れてスクリプトが使えるようにします。
これで無事に「pt_OpenSesame」を開くと以下のウィンドウが出てきます。
「Export Project」を選びます。
保存先を聞かれるので、今回は、デスクトップにしておきます。
あとは、AEの別バージョンを起動します。
エクスポートのときと同様に「ファイル>スクリプト>pt_OpenSesame.jsx」を選んで起動します。表示がない場合は、このバージョンのAEに「pt_OpenSesame」がきちんとインストールされてる確認します。問題なければ、以下のウィンドウが出るので「Import Project」を選びます。
すると、ファイルの場所を聞かれるので、デスクトップに保存した「OpenSeame Project.tsv」を選びます。
無事に読み込めれば、以下のウィンドウが出てくるはずです。
これで、何とかプロジェクトをインポートできたので、後はレンダリングするだけです。ただ、場合によっては、エフェクト関係がきちんと反映されなかったり、細かいところを完全に再現はできないことも多いです。その場合は、どうしても手直し必要かもですが、こういうことができる分、まだラクかもしれません。